「Claude CodeとChatGPT、どっちがいいんですか?」
個人開発の話をすると、聞かれることがあります。
私の答えは決まっていて、「どっちも使っています」。 ただし、同じことには使っていません。
道具箱にドライバーとペンチが両方入っているのと同じで、役割が違うんです。 今日は、非エンジニアの私が実際どう使い分けているかを、開発の流れに沿って書きます。
2つのツールの根本的な違い(会話の場所と作業の場所)
開発の段階ごとの使い分けの実例
使い分けで起きがちな混乱と対処法
根本の違い:「話す相手」と「手を動かす相棒」
まず、2つの性格の違いから。
ChatGPTは、ブラウザの中の相談相手です。 こちらが貼った情報の範囲で、考えを整理したり、説明したり、文章やコードの断片を作ったりしてくれます。 ただし、私のパソコンの中は見えません。ファイルも触れません。
Claude Codeは、パソコンの中で手を動かす相棒です。 フォルダの中身を見て、ファイルを作って、書き換えて、動作確認まで進めてくれます。 「あのファイルを直して」が、そのまま通じます。

この違いが分かると、使い分けは自然に決まります。
考える・調べる・整理する → ChatGPT 作る・直す・動かす → Claude Code
開発の流れで見る使い分け
家族用の記録アプリを作ったときの流れで、具体的に見ていきます。
構想段階:ChatGPT
最初の「何を作るか」の段階は、全部ChatGPTでした。
・家族の記録を残すアプリを作りたい ・紙のノートだと続かなかった ・スマホから入力できるようにしたい
こういう散らかったメモを渡して、壁打ちしながら「必要な画面」「最初は作らない機能」を整理していきます。
ここはファイルを触る作業がないので、相談相手としてのChatGPTが最適です。 画面イメージを言葉にしておく話は、以前書きました。
→ AIにアプリ開発を頼む前に、画面イメージを言葉にする理由
実装段階:Claude Code
作るものが固まったら、Claude Codeに交代します。
この内容で記録アプリを作りたいです。 ログイン必須で、APIキーは.envに入れてください。
ここからは、フォルダを作り、ファイルを書き、必要な部品を入れて、動かすところまでClaude Codeが進めてくれます。
ChatGPTだとこの段階は「コードを貼ってもらう→自分でファイルに貼り付ける→エラーを貼り戻す」の繰り返しになります。 非エンジニアには、このコピペの往復が一番つらい。Claude Codeはそれが丸ごと消えます。
最初にターミナルという黒い画面に戸惑った話は、こちらで書きました。
→ 非エンジニアがClaude Codeでアプリを作るとき、最初に感じた壁
つまずき段階:両方を行き来する
エラーで詰まったときは、まずClaude Codeにそのまま聞きます。 コードとエラーの両方が見えているので、たいてい一番早く解決します。
ChatGPTに戻るのは、仕組みごと分からなくなったときです。
Supabaseの無料プランの停止について、初心者向けに説明して
のような「概念の理解」は、落ち着いてブラウザで聞いた方が頭に入ります。 作業の手は止まっているので、Claude Codeを占有する必要もありません。

使い分けの注意点:2人の相棒は「お互いを知らない」
便利な使い分けですが、1つだけ罠があります。
ChatGPTとClaude Codeは、お互いの会話を知りません。
ChatGPTと1時間練った構想も、Claude Codeは何も知らない。 Claude Codeが直したコードの事情を、ChatGPTは知らない。
対処はシンプルで、橋渡しはこちらの仕事だと割り切ることです。
私は、ChatGPTとの構想が固まったら、最後にこう頼みます。
ここまでの結論を、開発ツールにそのまま渡せる形でまとめてください。 作るもの、画面、機能、使う技術、注意点の順で。
この「引き継ぎメモ」をClaude Codeに渡せば、構想の文脈ごと引っ越せます。 逆方向も同じで、Claude Codeで起きたことをChatGPTに相談するときは、状況を箇条書きでまとめてから渡します。

「どっちか1つなら」と聞かれたら
それでも1つに絞るなら、と聞かれたら、こう答えています。
まだ何も作っていない人は、ChatGPTから。 作りたいものの整理は、開発の半分以上を占めます。そこはChatGPTで十分始められます。
作りたいものが決まっている人は、Claude Code。 コピペの往復がない開発体験は、一度味わうと戻れません。
ただ、実際にやってみると分かりますが、両方使うのが結局一番楽です。 どちらも「とりあえず一度作ってみる」の最初の相棒として十分すぎる性能です。
→ AIで開発するなら、車輪の再発明でもいいから一度作ってみる
まとめ:道具の優劣ではなく、役割の違い
- ChatGPTはブラウザの中の相談相手。考える・調べる・整理する係
- Claude Codeはパソコンの中の作業相棒。作る・直す・動かす係
- 構想はChatGPT → 実装はClaude Code → 概念の理解はChatGPTに戻る
- 2人はお互いを知らないので、引き継ぎメモで橋渡しする
「どっちがいいか」で悩む時間があったら、無料の範囲でいいので両方に同じ相談を投げてみてください。 性格の違いは、スペック表より体感の方が早く分かります。